【1】覚醒機能へのアプローチ
そもそも覚醒機能とは?
覚醒機能は、私たちが日常生活を送る上で最も基本的な脳の働きです。覚醒機能が適切に働いていることで、脳は外部からの刺激に反応しやすくなり、必要な場面で意識を集中できる状態を保つことができます。これが「脳の土台」となる機能です。しかし、発達障がいを持つお子さまの場合、覚醒機能が過剰に働いたり、逆に低下してしまったりして、行動や反応に影響が出ることがあります。
覚醒機能の問題が及ぼす影響
覚醒機能がうまく働かないと、次のような行動が現れることがあります:
- 過剰に動き回ったり、興奮しやすい(覚醒度合いが高すぎる場合)
- ぼんやりして、反応が鈍い(覚醒度合いが低すぎる場合)
- 無意識的に体を揺らしたり、机を叩いたりする行動が増える
これらの行動が目立つと、注意機能や情報処理機能といった次のステップの働きに悪影響を及ぼし、集中力や学びの効率が低下してしまいます。

覚醒機能を整えるためのアプローチ
覚醒機能に働きかけるプログラムの目的は、「無意識的な行動を減らし、意識的に行動できる状態を作ること」です。そのため、身体や感覚にアプローチするトレーニングが中心になります。
具体的なプログラム例
- リズム運動
- 手を叩く、足を踏み鳴らすといった簡単な動きにリズムを加え、繰り返し行う運動を行います。一定のリズムに体を合わせることで、脳が適切な覚醒状態に近づきます。
- 手を叩く、足を踏み鳴らすといった簡単な動きにリズムを加え、繰り返し行う運動を行います。一定のリズムに体を合わせることで、脳が適切な覚醒状態に近づきます。
- 感覚刺激を利用したアプローチ
- 圧刺激(体を軽く押す)や重みを使ったトレーニングを行い、体に意識を向けさせます。たとえば、重たいクッションを抱える、加圧ブランケットを使うなどの方法も有効です。
- 圧刺激(体を軽く押す)や重みを使ったトレーニングを行い、体に意識を向けさせます。たとえば、重たいクッションを抱える、加圧ブランケットを使うなどの方法も有効です。
- 深呼吸を取り入れるトレーニング
- 呼吸をゆっくり整えることで、過剰な興奮を抑え、落ち着いた状態に導きます。たとえば、「4秒吸って、4秒止めて、4秒吐く」といったシンプルな呼吸法を練習します。
覚醒機能が整うとどうなる?
覚醒機能が改善すると、お子さまがより落ち着いて、意識的に物事に取り組む準備が整います。
その結果:
- 無意識の動きや行動が減り、机に座っている時間が長くなる
- 感情の高ぶりや興奮が減り、穏やかに過ごせる時間が増える
- 次のステップである「注意機能」へのトレーニングがより効果的になる
まとめ
覚醒機能は、脳の他の機能を支える土台です。この機能が安定することで、自分自身の行動や情動をコントロールしやすくなり、お子さまの成長の効果を高めます。覚醒機能へのアプローチは、まずお子さまの現状をよく観察し、適切
